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沖縄のデニー知事、1期目の自己採点は「98点」

 先月行われた県知事選挙で再選を果たした玉城知事の2期目の任期が9月30日から始まりました。

 自民党支持と野党支持のどちらが勝つかが注目ポイントとなった今回の沖縄知事選。沖縄は辺野古新基地やアメリカ軍基地問題で政府と大きく対立している現職の玉城デニー知事が再選する形となりました。玉城知事は沖縄の民意を強く反映させる政策を主張した一方で、有力対立候補となった佐喜真(さきま)氏は与党からのバックアップを受けたことで、同行が注目されていましたが、やはり大方の予想通り、玉城知事が再選することになりました。

 自民党と対立する玉城知事を野党が全面的に支援したことで、野党としては選挙に勝ったという形を表面的に主張することもできますが、いかんせん、沖縄知事選の候補者は全員無所属かつ、沖縄独自の色を出しているので、野党の実績としてのインパクトはあまり大きくないのかもしれませんが、数少ない反与党の地域を維持できたことは、野党がほっとしているところではないでしょうか。

 さて、そんな玉城知事ですが、記者団に対し、1期目の自己採点について、「98点」ということを語りました。これは、当選前に掲げた300近い政策のうち、「予算を付けた割合」が98%だったという意味だそうです。

 言い方がずるいですね。つまり、やるよ感は出したけど、実際に実現できたかは何にも明言していないのです。当然、県民の関心は辺野古移設やアメリカ軍駐在による弊害についてです。こうした重要事項について進捗がほとんど見られないという意味では、こうした重要施策の実行力が今後の課題でしょう。

 特に、目新しい課題である新型コロナウイルス関連では、米軍基地でのクラスターが原因で沖縄の感染者数が爆発的に増えたという見方があり、観光が主要産業である沖縄に大打撃を与えたことから、より一層、県民の米軍基地に対する批判的な目は強くなりそうです。

 経済、基地の両面での実績が求められる第二期目。発信力は高いものの、結果を残せるかに注目です。

玉城知事