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ヘリコプターマネーの異名を取るバーナンキ

 今日は元FRB議長のバーナンキ氏の話です。

FRB議長ベン・バーナンキ

 先日、バーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長がノーベル経済学賞を受賞しました。金融危機下において銀行が果たす役割や金融市場の規制方法について、理解を深めることに大きく貢献した」というのが受賞理由ですが、要は、「銀行の取り付け騒ぎが恐慌を深刻化した」ことを明瞭にした点が評価されたということです。

 バーナンキ氏は、アメリカの中央銀行であるFRBのトップを2006年から2014年まで務めました。この期間に起こった大きな経済ニュースとは、、、そう、リーマンショックですね。リーマンショックは、アメリカの投資銀行「リーマンブラザーズ」が経営破綻したことがきっかけになった金融危機です。

 当時のバーナンキ氏は、この問題のまさに最大にして最重要な当事者であったわけですね。

 リーマンショックから経済を立て直すため、バーナンキ氏は前代未聞の金融政策を行います。"QE"と呼ばれる量的金融緩和によって、米国債などを買って、世の中に出回るお金を供給し、金利を低下させました。結果、歴史上初めてとなる「ゼロ金利政策」を実行しました。このゼロ金利政策は2014年まで継続され、長きにわたって、アメリカ経済を支えました。

 今回、バーナンキ氏がノーベル賞を受賞したのは、FRB議長だったから、というわけでもなさそうです。そもそも、こうした金融機関の重鎮がノーベル賞を受賞するのは異例です。では、なぜ受賞に至ったのかというと、バーナンキ氏はFRB議長の前は、学者をしてたからなんですね。金融政策やマクロ経済研究の第一人者として有名で、アメリカのプリンストン大学の教授をしていました。1930年代の世界恐慌の分析を行い、銀行の破綻が経済の及ぼす影響について研究を行っていました。

 

 終わりになりますが、バーナンキ氏が行ったゼロ金利政策とは裏腹に、現在、FRBは猛烈な勢いで利上げ(ゼロ金利政策の逆)を行っています。アメリカの強烈なインフレを防ぐためです。ここ数年の金利の乱高下を見て、バーナンキ氏は何を思うのか、ぜひ聞いてみたいものですね( ゚Д゚)