政治ニュースdiary

毎日気になったニュースについて投稿してます。

新しい資本主義とは?

 今日は「新しい資本主義」の話です。

 それは一体なんぞ!!?と思われた方が多いかもしれません。これは、岸田首相が首相就任にあたって掲げたスローガンです。安倍元首相が掲げた「アベノミクス」みたいなものです。

 アベノミクスでは、経済発展のために大きく3つの柱を立てて政策を実行していくことをPRしました。岸田首相は見事にアベノミクスをパクッて、この新しい資本主義を実現するための3つの柱を公表しました。今回は、これについて解説します。

 岸田首相はこのスローガンについて、就任後1年経つ今まで全く具体策を提示してきませんでした。今回ついにその骨格が決まったようです。

 そもそも、なぜ岸田首相はこの新しい資本主義とやらをスローガンにしたのでしょうか?

 これは、日本の給料が上がらないという長年の課題を克服したいとの思惑があります。というのも、アベノミクスでは、「賃金と物価の上昇」を実現することが最大のミッションでした。大規模な金融緩和を行った結果、円安や株高が追い風となって、大企業や投資家は大きな恩恵を受けましたが、多くの庶民にはその恩恵を実感することができませんでした。

 そこで、この「エリートや富裕層だけが儲かる社会」からの脱却を目指していきたいというのが岸田首相の狙いです。そして、今回最も重要なキーワードは「リスキリング」です。

 今回発表した骨子では、リスキリング、つまり学びなおしを通して、人材を育成し、付加価値の高い労働力を増やし、賃金を上げていくというのが狙いです。

 要は、淡々と毎日の仕事をこなすんじゃなくて、仕事以外でもいろんな訓練をして、いろんなことができるスーパーマンいっぱい作っていこうぜ。という話です。

 以下、今回発表された3つの柱をざっくり書きます。

①非正規を正規社員にしたり、転職者を積極的に受け入れた企業を支援。

②転職支援企業が職業訓練と転職をセットでサポートできるようにする。

③従業員のスキルアップ訓練を具体的に実施した企業を支援。

 こうした政策を実施することで、労働市場が流動的に、つまり、転職が多くなる結果、労働者のスキルアップ競争が高まり、生産性が向上する結果、賃金が上昇するという社会モデルを作ろうとしています。

 アベノミクスみたいな画期的な政策を実施するわけではなく、今までやってきたことを声高に新しい風を装っているだけにも見えますが、理論事態は間違ってはいないので、ぜひ低賃金層の給料アップができるよう取り組んでもらいたいものです。

日経リスキリングサミット