政治ニュースdiary

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衆院議長・細田博之とは?

 5日の衆議院本会議で、立憲民主党の泉代表が、細田議長に対し旧統一教会との関係をめぐり異例の質問を行ったことが話題になりました。普段であれば、政府の政策についての指摘をすることが多いですが、一個人の国会議員を名指しで批判をした上に、中立的な立場である議長を直接向いて問いただすという珍しい場面がありました。

 そこで、今回は、泉代表がこれだけターゲットとして批判している細田氏について解説していこうと思います。

細田博之

 御年78歳。島根1区選出の当選回数11回超大物衆議院議員です。ご参考までに、以下、国会議員の当選回数ランキングです。

 衆議院議員当選回数ランキング
1位 小沢一郎(立憲民主党) 18回
2位 中村喜四郎(立憲民主党) 15回
3位 麻生太郎(自民党) 14回
3位 菅直人(立憲民主党) 14回
5位 二階俊博(自民党) 13回
5位 甘利明(自民党) 13回
5位 衛藤征士郎(自民党) 13回
5位 額賀福志郎(自民党) 13回
5位 船田元(自民党) 13回
10位 石破茂(自民党) 12回
10位 逢沢一郎(自民党) 12回
10位 村上誠一郎(自民党) 12回
13位 中谷元(自民党) 11回
13位 古屋圭司(自民党) 11回
13位 細田博之(自民党) 11回
13位 森英介(自民党) 11回
13位 山口俊一(自民党) 11回
13位 山本有二(自民党) 11回
13位 岡田克也(立憲民主党) 11回
20位 安倍晋三(自民党) 10回
20位 岸田文雄(自民党) 10回ほか

 

 故安倍元総理や岸田総理を超える当選回数です。当選回数が10階を超える議員は多くが党や政府の要職を務めた人ばかりですね。もちろん、細田氏もその通りで、小泉内閣官房長官国対委員長を、麻生内閣で幹事長、安倍内閣で総務会長を務めており、現在は衆院議長を務めています。

 

自民党勢力図

これは、2020年の自民党の勢力図です。菅政権が誕生する際は、菅元総理が無派閥だったことから、自民党内勢力の主権争いが活発でした。この図を見てもらえばわかるとおり、細田派は自民党内で圧倒的な勢力を誇っており、この細田派の一員として安倍元総理も参加していました。2021年の11月には、細田氏が衆院議長に内定したことに伴い、議長就任の慣例として派閥を離れることになったため、細田派は安倍派として再スタートした矢先の事件でした。この旧細田派は自民党の4分の1を占める巨大勢力のため、安倍元総理が亡くなったことで、派閥が分裂しそうなこともニュースで大きな話題となりました。

 

 さて、総理にはならなかったものの、東大を卒業し、歴代の要職を務めて党内で大きな影響力を持っていましたが、最近ではその評判は芳しくありません。

 というのも、旧統一教会との接点があるため、大きな批判が集まっているからです。細田氏は旧統一教会の関連団体のイベントであいさつする動画が流出するなど、複数の接点が指摘されてきました。

 最近になって、細田氏の名義の紙ベースでの関与についての説明がありましたが、非常に簡単な内容しか書いていませんでした。内容としては、旧統一教会の関与が指摘される議員連盟の役員を務め、関連団体の会合に4回出席したことを認めたほか、地元の関連団体から支持を受けていたことは事実との説明にとどまりました。旧統一教会関連票が選挙戦に大きな影響を及ぼしていたことはもはや明白であり、細田氏もこれに深く関与していた可能性が高いです。むしろ、十分な説明がなされないこと自体が、それを証明しているようなものです。

 野党としてはこの超大物議員をきっかけに芋づる式に不正を暴き出し、政権転覆を図っていきたいところでしょうから、今後の野党の追及がどこまで情報を引き出すことができるのか、はたまた文春砲が炸裂するのか、ドキドキですね。