政治ニュースdiary

毎日気になったニュースについて投稿してます。

総理大臣秘書官とは?「岸田首相 長男を政務の首相秘書官に。」

 今日は岸田総理の秘書官の話です。

 先日、岸田総理は自身の息子である翔太郎氏を首相秘書官に任命する人事を発表しました。党内からは、メリットがわからない等の批判の声が出ておりますが、秘書を選ぶのは首相の勝手ですし、ポテンシャルはともかくとして、信頼感という意味では特別なものがあるでしょう。

 

 さて、今回は首相秘書官の紹介。

 詳細は以下のHPで詳しく解説しているので、気になる方はこちらもご覧ください。

 官邸の心臓部 首相秘書官に迫る! どんな仕事?誰がなる? | NHK政治マガジン

 

 総理大臣の秘書官とは、毎日首相につきっきりで政策に関する補佐を行うエリート8人のことです。昔は5人程度でしたが、麻生内閣から徐々に増え、今では8人になりました。

総理大臣秘書官


 特定の政策に特化した補佐が強みの事務秘書官は、官僚のエリートが任命されます。

 岸田内閣の秘書官はベテランぞろいで有名ですが、この秘書官のリーダーを務めるのが首席秘書官です。岸田人事では、母校の開成高校出身者ばかりを集めているのも有名ですが、政務秘書官でもある嶋田首席秘書官もまた、開成高校の出身です。

 

 ここで、昔の秘書官は5人だったといいましたが、その時代は政務秘書官が1人でした。首相の事務所から政務秘書官を抜擢し、首席秘書官として任命するというのが一般的なパターンでした。

 では、今回の岸田Jr.こと翔太郎氏が就いたポジションはというと、首席秘書官ではない方の政務秘書官なのです。

 首席秘書官の嶋田氏は官僚トップの事務次官を務めるなど、圧倒的なエリートばかりの秘書官の中に、アラサーの青年が、しかも政治経験のない若造が、首相のブレーンとなって政策の助言を行う、、、ことができるわけがありませんね。

 

内閣総理大臣辞令

 翔太郎氏は、慶応大学法学部を卒業後、総合商社に入社。退職後の2020年3月より岸田事務所で公設秘書を務めていました。とてもではないですが、戦力とは言えません。

 ですが、昔は7人でも回っていたことを考えると、邪魔さえしなければ、翔太郎氏に圧倒的な経験を積ませることができるでしょう。一方で、岸田総理がいくら党のトップであるとはいえ、他の議員から反発が出るのは必至となります。

 国民の中で秘書官がどれほどの重要なポストなのかを理解している人は決して多くはないでしょうから、そういう意味で国民からの批判が少なければ、岸田総理が息子に特別な「子孝行」をできたといえるでしょう。